『形じゃなくて心』
10月2日 マッサン
「たいしたもんじゃ、あんたには心がある!」
亀山家の法事が行われて親戚にエリーを嫁としてお披露目するチャンスと思ったマッサンでしたが。
親戚のみんなは、金髪に着物は似合わないとか、外人は急に奇声を上げて驚かすとか
言いたい放題です。和尚さんまで「たいした土産じゃ!」と嫌みな言葉。
挙句に足がしびれたエリーはお焼香の時にぐらつきお経をあげている和尚さんに倒れ込むし。
そんな法要も終わりお膳を囲む席で マッサンの姉の子どもが姉弟けんかで駆け回り
徳利を壊し姉の方が指を切ったのに知らんふりの弟にエリーが
「マサル(甥)ヒロコ(姪)に謝る!ヒロコ怪我した。運んでいたスミレ(妹)にもごめんなさいでしょ。」
とキッパリ言っていました。それを聞いて和尚さんが
「たいしたもんじゃ、あんたには心がある。ドラ息子ええ嫁もろたな。」
と散々嫌味を飛ばしていたのにエリーを認める言葉を言ってくれました。
マッサンもエリーも大きな味方を付けて安心した事でしょう。
そんな様子を心無いことばでひっく返そうとする母も辛いのでしょうか。
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『挑戦』
10月1日 マッサン
「俺も親父みたいに新しい事に挑戦したいんや」
エリーが来日して初めての朝食。
家族にはそれぞれのお膳に食事が準備されているのに
エリーには使用人と同じように下座で別に食べるようにと母から告げられていました。
2つ前の『ごちそうさん』でもこんなシーンがありました。
嫁とは認めないから使用人として家族とは別に食事をするようにと小姑和恵さんが。
しきたり なのかいびりなのか今の私たちの日常では想像のつかない差別です。
そんな状況にマッサンは
「俺が頑張って嫁として認めてもらえるようにするけん心配すんな!」って。
頼もしいけど前途多難でしょう。
マッサンにとってもう一人、酒蔵を守るため朝は酒米を作る田んぼに
そして酒造りの仕込みと忙しく家を守る婿養子の父を説得しなくては。
「なんで日本酒じゃなくてウイスキーなんだ?」と父に問われて
まだこの国でやったことの無いウイスキー作りに挑戦したいと。
ちょうど広島の竹原の水じゃ奈良や伏見のような酒は造れないと言われながら
父が挑戦し続けているように!と熱く語っていました。
男同士のこの譲り合えない関係も先が厳しそうです。
前の朝ドラヒロインの花子に言葉を借りれば
‘曲がり角の先にはきっと一番いいものが待っている。’
とマッサンの挑戦することを応援してくれたに違いありません。
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