6月25日 花子とアン
6月25日
「せかっくのコーヒーがまずくなってしまった。」
カヨの勤めるカフェでたびたび居合わせる紳士。
なんと村岡兄弟のお父さんでした。
花子が新刊に書いてもらう交渉をしている女流作家に手こずる様子に
編集者は向いていないと忠告してくれていたあの人です。
花子が翻訳することとなった『王子と乞食』の割り付けを提案しに来た
村岡お兄さん。
斬新過ぎるとみんなに言われたけれど花子は気に入ったみたいで
同僚がいない時に
「素敵な割り付けを考えてもらってありがとうございました。」
と伝えていました。
ふられたと思っている相手によくぞ言えました!
正直な自分の考えを伝える。
自分の考えや気持ちを大切にし、そのうえ相手の考えや気持ちも尊重する、
そんな自己表現やコミュニケーションをアサーションといいます。
アサーティブな自己表現は、非主張的にも攻撃的にもなりません。
自分も相手も尊重することになるからです。
帰ってきた村岡さんの言葉もそうでした。
「花子さん、あなたの翻訳する言葉は素直で美しい」
胸に秘めた思いがきっとあるはずなんですよね。
病気の妻を見捨てることなく病院に行っている彼の誠実さが…。
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6月24日 花子とアン
6月24日
「夕べのことなんですが…。忘れてください」
って忘れ物を取りに戻ってきた村岡さんが花子に言っていました。
雨の中、見つめ合った二人。花子を抱きしめる村岡さん。
当然、花子の心のパルピテーションの嵐は忘れてって言われても止めよう無いよね。
自分に言い聞かせるように
「忘れよ!こぴっと忘れよ!」って繰り返していました。
一方博多にも 上京した蓮子に出会った帝大生が
自分たちの劇団の台本を書いて欲しいと願いに家に訪ねて来て・・
蓮子の作品に心揺さぶられて思わず汽車に乗ってきたと言っていました。
感情は、意識して湧き上がってくるものではないので
コントロールすることはとても難しいです。
言葉で打ち消そうとしても表情や態度に出たり
相手のせいにしてしまったり。
良く言われる深呼吸をすること
タイミングを少しおくこと
そして、今自分はどんな気持ち?て自分に質問してみる事。
私が結構やるのが、迷惑のかからない場所で言葉に出しちゃうこと。
土を掘って埋めるあのお話みたいな。
嫌な言葉も、女々しい言葉もイイじゃないですか。
誰も聞いていなかったら。
そんな自分、一生懸命頑張っているって自分が認めてあげたらいいの。
花子の恋の嵐、道ならぬ恋らしいです。
だから村岡さんはあんな態度なのね。
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6月23日 花子とアン
6月23日
「お姉やんは判りやすい!
村岡さんって言うたびに てっ・てぇーって(笑)」
妹のカヨに村岡さんの事が好きってみたバレバレみたいですね。
花子の勤める出版社と印刷会社の村岡兄とは以前からの仕事のパートナー。
印刷の勉強のためイギリスから帰ったばかりの村岡弟も加わり
花子とカヨ姉妹との関係が気になります。
創刊する本の表紙を決めるためサンプルを眺めながら
話し合っていた時
花子が「虹色ってどうでしょうか?」
の発案に仲間の反論の中 村岡兄が後押しをしてくれました。
弟も「ファンタステック!」って。
新しい事を始める時というのは上手くいくか いかないか
不安になってチャレンジするのをためらう時が多いです。
成功者というのは、失敗の回数も多いと良く言われています。
成功するまでの成功の割合と失敗の割合はほぼ一緒ということです。
恐れず経験し、取り組む回数を多くしてその上で成功が訪れる。
新しい事に取り組むとき、既存のものに執着しない事も良いですよね。
「今まで手にした事の無いような表紙だったら開いてみたくなるのでは!」
編集社と印刷屋の思いが詰まった本が楽しみです。
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6月21日 花子とアン
6月21日
楽しみにしていた蓮子との再会。
楽しい時間はあった言う間に過ぎ 現実の仕事。
洋書の翻訳を明日まで仕上げて欲しいと編集長に言われ
花子の集中力がいきています。
夜通し辞書とにらめっこして書き上げた原稿は
「いいじゃないか。これで新しい特集組んでみよう」
と一回で編集長からOKが出ました。
イナミな同僚に
「俺は認めないね。まぁ、他社でやっていないから珍しいかもしれないけど」
って言われても嬉しさから耳に入っていないみたいでした。
夕方皆が帰ってから原稿を取りに来た村岡さん。
「たった1週間でこれだけの量を翻訳するなんて!」と驚いていました。
好きな事をするのって時間も労力もいといません。
やる気 より その気
またまた ナマケモノの喩を使って褒めれれていましたが
花子の その気 を引き出したのは
村岡さんがくれた英語の本でした。
人を本気・その気 にさせるもの
見つけられたらいいですよね!
外の天気と同じ 花子は、パルピテーションの嵐でした。
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6月20日 花子とアン
6月20日
「何かを楽しみに待つということはそのことの半分にあたるのよ」
10年ぶりに蓮子と再会のする日
会社を出ようと思ったその扉の向こうにいたのは
なまえすら覚えてくれない原稿の依頼をしている
あのイナな女流作家。
帰るに帰れない花子と困惑の編集長。
いつ帰れるかわからない状況に
「逢引のや恋愛、完全に経験不足でお話出来る事はありません。」
と言い放ち蓮子のもとへ走る。
待ち合わせの時間から1時間半も待たせた花子に蓮子が言ったのは
「何かを楽しみに待つということはそのことの半分にあたるのよ」
大きくうなずいてしましました。
例えば、小さい時 遠足が待ち遠しかったこと。
例えば、デートの前どんな服にしようか?どこに行こうか?
などワクワクして待つってそのこと自体が楽しいです。
どんな結果になってもその向こうに見える事に向かっている時って
いろんな事を考えては いろんな発想が浮かびます。
思考が広がりいろんなアイディアが生まれます。
ワクワクの感情→ 広がる発想・自発的行動
これが勉強や仕事に生かせたら
指示命令は無くてもすみそうですね。
蓮子に村岡さんを紹介した時に
蓮子が彼に言った言葉。
二人が気づいていない心をついていました。
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6月19日 花子とアン
「おまんのそげなご機嫌な声は久しぶりに聞いた」
夫の嘉納さんが花子と電話で話す蓮子の様子を言っていました。
知らない土地に嫁ぎ、生活する環境も周りにいる人の意識も
全て自分の価値観と違う不自由な日々の中
東京に行けることになった蓮子は弾む気持ちで花子に電話したようでした。
気持が言葉以外のものになって相手に伝わる事があります。
嘉納さんが感じた蓮子の声は嬉しい感情が現れたもの。
自分で「はい」という返事をして
そこに気持ちがこもっていない事にハッとする時
お店の店員さんがいう「ありがとうございます」
に何か違和感を感じる事があります。
言葉に気持ちがのっていない事
ちゃんと心の中から発して伝わる言葉。
自分の感情にタテマエや義務がないか?
本心はどうか
人に伝えようとするときに強制的に押し付けをしていないか?
嘉納さん、きっと蓮子の楽しそうな声をいつも聞いていたいんでしょうね。
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6月18日 花子とアン
「ここはそいうカフェーではないので、お店の外でお客様と逢引はしません。」
花子の妹のカヨ、脇であまり際立つセリフもありませんでしたが
ビッシと言い切る場面でした。
歓迎会のやり直しをしようと村岡さんに誘われたものの
友達でもあり同僚の醍醐さんに自分も参加したいと言われ
少々がっかりしていた花子でしたが…。
村岡さんの方も弟と一緒にお店に現れました。
お店で働いている妹の事を紹介した時に
イギリスから帰ってきたばかりの村岡弟の耳にカヨの甲府の方言は
「なんて不思議な響きだ!」と感じさせたようで。
変に感動した弟がカヨに仕事が終わったら会いたいと告げたカヨの返事です。
‘自分の意見をはっきり言うこと’
私にとって結構難しいことです。
こう言ったらどう取られるか、嫌われないか
など勝手な予測をして考えてしまします。
その仮説は、そのことすら自分の思考の中で立てているから
相手が受け取るものとは違うはずなのになぜか。
余計な気遣いや予想はしないで簡潔に伝える事を意識します。
そして、自分の考えに自信を持つこと。
不足がある事を指摘されたら補足すれば良いし
間違っていると指摘されたら誤差に気づくだけでもいいと思います。
自分に覚悟がないと曖昧な表現になってしまいます。
まずは、伝えてみないと相手に伝わるかどうかも判りません。
『伝える』 こと
勇気がいる事もありますがカヨのようにシャンとして言ったら
スッキリと本意が伝わると感じました。
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6月17日 花子とアン
「花子さん、良かったら今夜歓迎会やり直しませんか?」
入社した編集者の皆が開いてくれた歓迎会でまたまた
ひどく酔ってしまった花子。
ちょうど遅れてきたという村岡さんに家まで背負われて帰宅しました。
女学校時代にアルバイト先で出会い、花子の翻訳する力を
認めてくれた彼が花子にプレゼントした辞書。
が漬物石替わりになっているのを見てしました。
次の日、編集社に訪れた村岡さんは、
残念であることを酔った花子に言った事を詫びに来たのでしょか?
村岡さんは「ナマケモノの集中力が発揮することもないくらい…
故郷でどんな大変な生活をしていたか
6年間という月日の中きっと自分には想像のつかない事が沢山あったのだろう」と
『反省しました』という言葉で伝えていました。
みんな 自分の置かれた環境が当たり前の基準となり
そこからの発想で ‘いい’ と判断したり ‘違う’と怒りの感情と一緒にしたり
してしまします。これは誰しもしてしまうこと。
だって他の人の行動や考えていることなんか見えないから。
『反省しました』 村岡さんのように後になってからでもいいから
この言葉が伝えられたらいいですね。
ごめんなさい。の言葉も言いずらい時がありますが一緒
客観的に考えてみると
自分が自分の価値基準で出来事を見ていたということはあります。
さて、二人は あいびき することとなるのでしょうか!
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6月13日 花子とアン
「ハナ、見つけた夢は夢中になって追っかけろし!」
お爺やんは、花子が書いた本を傍らに置きながめる毎日です。
字が読めなくともきっと婿どのや家族に読んでもらった話を
想像の翼を広げて味わっているのでしょう。
花子と話すお爺やん
「ハナの作る話はおもしれーな。わしらに作れんもん作ってくれちゃ」
きっとお爺やんは、家族のために畑を作り生活のために生きた事
後悔してはいないでしょう。花子のような孫を持ち
沢山の人を喜ばせる人を育てた事が誇りであったと思います。
自分以外の人の成功を信じ 成果を自分のことのように喜び
認めてまた先を目指すことを促す。
お爺やんは、素敵なコーチです。
頑固な面が表に出るお爺やんでしたが
決して多くを語らずそれでいて筋の通った姿勢は
脇の存在ではありましたが着目していた役どころでした。
もう一人
「ハナは東京に行きてえだけ?ふんじゃ行けし!」と
朝市、好きだと告白もしないまま 花子の成功を心から祈る人。
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6月12日 花子とアン
「その本明日学校からけって来たらお爺やんに読んでやれし」
過労からかふじ夫婦の仲を心配しての心労からか
倒れて床に付いているいるお爺やん。
花子がお爺やんのハナレに行くと花子の書いた
『タンポポの目』の本がありました。
字の読めないお爺やんがせっかく買った本、お話知りたいでしょうね。
ふじさん、花子に読んであげるよう言って朝送り出しました。
行商に出ようと庄屋に絹糸を仕入れに行き庄屋にふじさんと
一緒にいるよう諭されて家に戻った吉平は、
長年不仲だった舅に花子の本を読んであげます。
お爺やん、やっと吉平を認める言葉が
「ハナが本を出せたのは、東京の女学校に行ったからだ。
婿どんが変わりもんだったからかもしれんな」
チョット変ではありますが、何十年も家族であっても
気まずさが消えない関係だった二人が通じ合うこととなりました。
出来事は残酷でも、だからこそ気づかされることが多かったりします。
悪いこと?いいこと? いつも背中合わせ。
どちらと受け取るかは自分しだいです。
「俺はもう長くね。フジの事こぴっと頼むだぞ」
吉平さん、認めてもらって良かった。
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